exhibition
2026年2月14日(土) - 23日(月・祝)
千鳥文化(大阪・北加賀屋)

Appeartusは、小林がこれまで制作してきた、唇の像を投影する装置群と映像のシリーズです。同シリーズにおいて、小林は、自作の自転車型装置でのサイクリングを通じて、走行中に発した言葉から詩を作る「ポエトリー・ライディング」を実践してきました。本作(#1)では、大阪・大国町のベトナム系住民らが働く自転車屋「XE ĐẠP TRỢ LỰC OSAKA GIÁ RẺ」に焦点を当て、同店でのインタビューと、大阪・大和川でのポエトリー・ライディングを通じて、彼らの個人的な移動の言葉を収めます。そして、断片のような彼らの言葉から、<移動>を主題に一篇の詩を紡ぎます。

大国町駅を降りると、至るところにベトナム語の看板が見えます。食品スーパーやカフェを始め、そこにはベトナム語と日本語が併記されています。少し歩くと、自転車屋「XE ĐẠP TRỢ LỰC OSAKA GIÁ RẺ」があります。直訳すると「大阪の格安電動アシスト自転車」。その自転車屋は、ベトナム人店主のグエンさんによって経営されています。彼はベトナム北部・ハイズオンの出身で、2020年から友人たちと自転車屋を始めました。グエンさんいわく「五年前を境にベトナム系のお店が増えた」といい、「ここはベトナム人が来る一時的な場所」といいます。私はグエンさんに、自転車屋で、そして大和川のほとりで、彼の<移動>について話を訊きました。そうやって、私たちの言葉は詩になり始めました。

彼らの生活する世界では、「祖国との関係性」という内側の特性と、「日本の非移民社会性」といった外側の特性があり、その摩擦によって不安定性*が生じます。
この不安定性は、彼らの言葉にどう反映されているのでしょうか。
彼ら―私たちは、その言葉をどのように捉えることができるのでしょうか。

* 川上郁雄「越境する家族 在日ベトナム系住民の生活世界」、明石書店、2001年、p.230

 


 

小林 颯
hayate kobayashi

Appeartus #1

日時|2026年2月14日(土)- 23日(月・祝)11:30 – 18:00

場所|千鳥文化ホール(大阪・北加賀屋)
大阪府大阪市住之江区北加賀屋5丁目2-28
大阪メトロ四つ橋線「北加賀屋駅」4番出口から徒歩3分

入場無料

助成|一般財団法人おおさか創造千島財団、大阪市
協力|一般社団法人HAPS、XE ĐẠP TRỢ LỰC OSAKA GIÁ RẺ