Appeartus
2024- / ongoing / Poetry Riding

アジア系移民の抱える痛みを主題に、自作の装置と自転車を用いて、ポエトリーリーディングならぬポエトリーライディング(Poetry Riding)を行う。ポエトリーライディングとは、自転車を走らせながら喋り続けることで、詩のような言葉を立ち上げるための手法であり、造語である。

本作ではAppear(現れる行為)に着目し、言葉を発した瞬間のみ(装置内の光が)点灯し、漕ぎ手の唇を地面に映す自転車型装置と、その装置による詩作の瞬間を捉えたエッセイフィルムによって構成される。深夜、あてもなく詩(のような言葉)を発し続ける(さもなくば光を失ってしまう)必死の運転によって、言語遊戯(Sprachspiel)のような、各言語の異なりが溶け合った言語を通じたアジア系の一移民の移動(Migration)の個人的な痛みが現れるだろう。
This is a bicycle for poetry riding. Because of the mechanism of this apparatus as camera obscura, it is impossible to see the image of the rider’s mouth unless after sundown. Like “Sprachspiel” by writer Eugene Jolas, Appeartus loosens the difference between languages and let rider tell scars from migration. … Anyways, I wanted to ride a bicycle because the weather is good.